米南部を襲う大寒波の影響でウミガメが危機、海面に浮かぶ100匹を保護
大寒波に見舞われているアメリカ南部で、多くのウミガメに影響が出ていることが明らかとなった。
すでに100匹のウミガメを保護
フロリダ州にある野生動物の保護を専門とする「Florida Fish and Wildlife Conservation Commission(FWC)」によれば、ウミガメは水温の低下に伴い、気絶して弱った状態で海面に浮かんだり、浜辺に打ち上げられたりして、中には死んでしまうものもいるという。
そのため団体のスタッフやパートナー、そしてボランティアがモニターを実施。今までにフロリダの北西部の沖合で100匹のウミガメを保護したそうだ。
実際に公開されている動画にも、船に乗ったスタッフなどが海面に浮かんでいる、弱ったウミガメを短時間で次々と救助する様子が捉えられている。
保護されたウミガメは、その後パナマにある 「Gulf World Marine Institute」に送られ、温かい海水に浸り、健康のチェックを受けたという。
また海水温が上昇したのち、再びメキシコ湾に帰される予定といわれている。
Sea Turtle Preservation Societyによれば、ウミガメは体温が華氏50度(摂氏10度)を下回ると、非常に危険な状態になるそうだ。そして温かい海域まで泳げないウミガメは死んでしまい、浜などに打ち上げられるとか。
しかし浜辺に打ち上げられているウミガメの中にも、まだ生きているものがいる場合があるため、FWCではもし発見したら至急団体へ連絡するよう、市民に呼びかけている。
気温低下で苦しんでいるウミガメが多いとは、ショッキングですね。