その数150万羽、南極でペンギンの知られざるスーパー・コロニーを発見
これまで明らかにされてこなかったアデリー・ペンギンのコロニーが発見され、しかもその規模が巨大だとして注目を集めている。
最近まで知られていなかった場所
そのコロニーが発見されたのは、南極半島北部の先端にある「Danger Islands」。ここは厚い氷に囲まれ、僻地にあるという。
しかしこのことが、研究者によって調査が行われるまでペンギンの巣が見つからず、隠されたままになっていたと考えられている。
この調査を率いたStony Brook大学の生態学者であるHeather Lynch教授は、「最近までDanger Islandsは、ペンギンの重要な生息地として知られていなかったのです」と語っている。
75万組のつがいが生息していた
このコロニーの存在を知るきっかけになったのが、NASAの人工衛星ランドサットからの映像で、そこには糞らしい黒い染みのようなものが大量に映っていたという。
またLynch教授らはペンギンの個体数を調べるため、チームを率いてDanger Islandsに上陸。地上で個体数を確認すると同時に、ドローンを使って空から島の状況を、1秒ごとに撮影した。
さらに撮影された膨大な数の画像から島の巨大な写真を作り上げ、自動的にペンギンの巣を探すため、神経ネットワークを分析するソフトを使用したそうだ。
その結果、島には75万1527組のつがいのいることが判明。その数は、南極半島の残りの場所に住むペンギンを合わせた数よりも多かったという。
こんなに多くのペンギンが一度に見つかったとはすごいですね。