switch news

不思議、面白い、感動…一歩先行く、海外のニュースをお届けします。

実は生存している?絶滅したはずのフクロオオカミ、目撃情報が相次いでいた

f:id:switch-news:20191025054659j:plain

Wikipedia Common

これまで絶滅したと考えられていた「フクロオオカミタスマニアタイガー)」について、多くの目撃情報が寄せられており、実は生存しているのではないかという疑いが浮上していることが明らかとなった。

 

過去3年で8件も寄せられていた目撃情報

 

フクロオオカミの目撃情報について明らかとしたのは、オーストラリアの「タスマニア州第一次産業・公園・水環境局(DPIPWE)」。これにおいては、同国で過去3年間の間に8件ものフクロオオカミの目撃情報が寄せられていることが明らかとなっている。

 

その中の一つ、昨年2月に寄せられたのは、オーストラリア国内からタスマニア州を訪れていた2人組によるものだ。

 

15時半頃、車に乗った2人が時速60キロメートルほどの速度で舗装された道路から砂利道へと差し掛かったところ、一匹の動物が道路へとゆっくり歩み出てきた。

 

2人が車を止めると、その動物は車の方を何度も振り返った後、現れたのと同じ方向へと戻っていったといい、その間12~15秒ほど2人は動物のことをはっきりと確認することが出来たという。

 

その動物は根本が太い固く頑丈な尾と、背中に縞模様を持っていたとされ、フクロオオカミの姿に一致する。

 

2人はオーストラリアに生息する動物に詳しく、目撃した動物がフクロオオカミであったことを“100%確信している”という。

f:id:switch-news:20191025054804j:plain

Wikipedia Common

さらに昨年2月には、もう一件の目撃情報も寄せられている。

 

これにおいては、7人のグループでバイクに乗りタスマニア州を走っていたという人が、遠目から正面に“大きな猫のような生き物”がいるのを目撃したことを伝えている。

 

この生物は暗褐色の毛と背中に黒い縞模様を持ち、また猫にしてはあまりに大きく、キツネとも明らかに異なっていたという。

 

目撃者はオーストラリア本土、ニュー・サウス・ウェールズ州に位置する町、マッジーの田舎に住み、動物に遭遇することには慣れているとするが、その日目撃したような動物は見たことがないと伝えている。

 

尚その日には報告者のみならず、別の場所をバイクで走っていた報告者の仲間も、異なる時間に同様の生物を目撃していたそうだ。

 

また報告書において最も新しい目撃情報は、今年の7月に寄せられたもの。

 

それにおいてはタスマニア州の州都ホバートからほど近い場所で、フクロオオカミのものと一致するとみられる足跡が発見されたことが報告されている。

f:id:switch-news:20191025054831j:plain

Wikipedia Common

目撃されたのは本当にフクロオオカミなのか?

 

それでは目撃情報が相次ぐ生物は、本当にフクロオオカミなのだろうか。

 

フクロオオカミはオオカミとキツネ、そして大型のネコ科動物を足して割ったような有袋動物で、黄褐色から灰色をした毛に覆われ、背中から尻尾にかけて暗い色の縞模様を持つのが特徴だ。

 

古くはオーストラリア大陸とその周辺に生息していたと考えられるものの、生存競争等に敗れた結果タスマニア島のみで生き残っていた。

 

ところが19世紀になりヨーロッパからの入植者が同地に到達すると、羊を襲うことで目の敵にされたフクロオオカミは、数千もの数が虐殺されてしまう。

 

1936年に動物園で飼育されていた最後の1頭が死んだことにより、絶滅されたと考えられていた。

 

しかしそれでもフクロオオカミが現在もタスマニア島のどこかで生きながらえている、という噂は絶えない。

 

ただフクロオオカミがはっきりと写された写真や映像などは撮影されておらず、専門家はその存在には懐疑的なようだ。

 

タスマニア州当局によって公表された、複数のフクロオオカミの目撃情報。その存在がいつの日か証明されることを、心待ちにしたいところだ。(了)

 

ブックマークは本サイトと連携しています。

 このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ記事

switch-news.com

switch-news.com

switch-news.com