横断歩道の安全確保に取り組む野良犬が町のセレブに
子供たちが道路を横断しようとすると、どこからともなく現れて、交通監視員の代わりをする野良犬がグルジアにいる。このサイト「SwitchNew（スウィッチニュース）」でも以前に紹介した、Kupataという名の犬だ。
このKupata君、街の人々に愛され、今ではそのキャラが壁画になるほど人気者になっている。
まるでプロの監視員
ジョージアのBatumi市に暮らす犬のKapata君は、プロの交通監視員も驚くほどきちんとした仕事をする。横断する子供たちの安全を気遣い、周囲の車を止まらせ、危険な車には思い切り吠え立てる。その様子を、同市に住むBeqa Tsinadzeさんという人が撮影し、インスタグラムにアップしている。
Kapata君が監視員のように振る舞うのは、動画撮影時の一回きりではなく、「毎日のことだ」と住人たちは言う。SwitchNewsの記事『「そこの車、止まるんだワン」横断歩道を渡る幼稚園児を助けるワンコがかわいい』では、別の時の動画も見ることができる。ある住人は、Kapata君の仕事ぶりについて、海外メディアにこう話す。
「横断中に止まらない車があると、Kapataはその度に怒って吠えます。とても真剣に、本気でやっているのです。時には子供たちが公園から道路に出てくるまで1時間近く待っていることもあります。子供たちが安心して公園で遊び、道路を安全に渡れるように気遣っているんです」
別の住人は「彼（Kapata）が子供たちの面倒をみて、車の往来に目を光らせているのは確かなこと」と言っている。
愛されて人気者に
Kapata君は野良犬で、この市に姿を現す以前、どこでどうしていたか誰も知らない。今では、交通監視員としての見事な働きぶりで市民に愛され、観光局からエンブレム付きの特別な犬小屋を与えられている。星型のエンブレムには彼の名前と、市民に選ばれた犬であることを示す「People’s Choice」というタイトルがある。
Kapata君はもう素性の知れない野良犬ではない。働きが認められ、みんなから愛される街のセレブになったと言っていいだろう。（了）
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