switch news

不思議、面白い、感動…一歩先行く、海外のニュースをお届けします。

古代メソポタミアの石板に書かれた最古のレシピを、実際に作ってみたら・・・

f:id:switch-news:20200707072752j:plain

Twitter/Bill Sutherland

新型コロナウイルス対策の外出自粛期間中は、家で過ごす時間が増え、多くの人が料理に凝ったようだ。それは海外も同様で、イギリスのBill Sutherlandさんという男性も、ロックダウン中に料理に挑戦したという。

 

ただ、この人、ケンブリッジ大学の教授だけあり、使った料理レシピが普通じゃない。紀元前1750年のバビロニアの石板に刻まれたレシピを、実際に作ってみた。そして一品ごとの写真と、簡単な味の感想をツイッターに投稿した。

 

世界最古のレシピ

 

Sutherlandさんはまず、作った全品を並べてレシピの紹介をしている。投稿文にはこうある。

 

「私はロックダウンを非難しながらも、なぜかバビロニアの料理を作ることにした。写真の右側に写っている石板に書かれたレシピからだ。これは紀元前1750年のもので、現存する最古の料理レシピ。味は悪くなく、これまで私が食べたメソポタミア料理ではベストと言える」

 

 

石板のレシピとは言っているが、もちろんそれを直接読んだのではなく、翻訳が載っている書籍「Ancient Mesopotamia Speaks」を参考にしたそうだ。

 

バビロニアの味を再現

 

続いて一品ずつの写真が紹介されている。
 

f:id:switch-news:20200707072312p:plain

Twitter/Bill Sutherland

 ↑ これは「ラム(子羊)のシチュー」。ラム肉と牛脂、エシャロットを、水、ミルク、塩で煮込んである。5個のハンバーグみたいなものは大麦で作ったケーキ。刻みタマネギとニンニクがトッピングしてある。「シンプルで美味しかった」とのこと。

 

f:id:switch-news:20200707072234p:plain

Twitter/Bill Sutherland

↑ これはツフ(Tuh’u)と呼ばれる、ボルシチに似た肉入り煮込みスープ。見た目が美味しそうで、複雑な味わいらしい。ただ「もう少し長く煮込めばよかった」とSutherlandさんは書く。

 

f:id:switch-news:20200707072058p:plain

Twitter/Bill Sutherland

↑ 料理名は「Unwinding(アンワインディング)」というらしい。西洋ニラネギと葉タマネギを軽く炒めてから、パン粉(サワードウ粉)をふりかけて焼く野菜料理。見た目はいいが、味は「少し退屈」だそう。

 

f:id:switch-news:20200707071933p:plain

Twitter/Bill Sutherland

 ↑ 「エラム風スープ(Elamite Broth)」。エラムメソポタミアの隣で栄えた民族だ。羊の血とサワーミルクで香草類を煮るのが特徴なのだが、血を使うのはできなかったようで、Sutherlandさんはトマトソースで代用したそう。「変わった味だが、濃厚で風味豊か」という感想。

 

Sutherlandさんが参考にした英文レシピ(の写真)も、ツイートのスレッドで見ることができる。(了)

 

ブックマークは本サイトと連携しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加  

おすすめ記事

switch-news.com

switch-news.com