廃金鉱の沼にハマって動かない5頭の象、絶望的な状況から人々が救出に成功!
今月20日、今は廃坑となっているマレーシアの金鉱で、象の家族が救出された。
泥水が溜まった大穴の底から抜け出せなくなった5頭の象たちは、野生動物・国立公園局の隊員たちが急遽ショベルカーで掘った脱出路を通って脱出。その様子を写した動画が、SNSで「いいね」を集めている。
泥で滑って沼から上がれない象
8月20日に投稿され、現時点(26日)までに1万2000回以上シェアされているその動画は、マレーシア・パハン州にある金鉱で撮られたもの。
今は廃坑となったその金鉱に放置されている大穴に、どういう理由かは不明だが、落ちてしまった象たちが映っている。
その5頭のうち3頭は大人の象、一回り小さい1頭は若い象、そしてもう1頭はまだ幼い子象。その構成から見て、どうやら家族のようだ。
穴の壁面は切り立っている上、ぬかるんだ泥で滑って登れない。5頭は脱出を諦めてしまったのか、泥水に浸かり、身を寄せ合ってじっとしている。
この現場に到着したマレーシア野生動物・国立公園局のスタッフは、地元の採掘業者からショベルカーを借り、大穴の一部を掘り崩して脱出路を作った。
最初のうち、象たちは警戒してか、脱出路に向かおうとしない。だが、スタッフや周囲の人たちが声で促すと、5頭は寄り集まったまま進み始める。
最後に一度、脱出路の前で躊躇するが、一番身体の大きい1頭が進むと他の4頭も後に続き、家族は無事に森に帰った。この場面では、周囲の人たちの拍手と歓声が聞こえる。
(下のリンクを押すと動画が見られます)
ハッピーエンドまでに6時間
地元ニュースメディアによると、野生動物・国立公園局が通報を受けたのは、この日の朝だったという。象たちが無事に脱出したのは、スタッフが現場に到着してから6時間後の午後6時。
現場を指揮したRozaidan Md Yasinさんはメディアにこう話す。
あたり一帯がぬかるみになっていたので、象たちは穴から出られないでいました。
我々は、地面を掘って象たちの出口を作るために、近所の採掘業者に頼んでショベルカーを借りなければなりませんでした。
救助にかかった時間はトータルで6時間でした。終わったのは午後6時です。象たちに怪我した様子はなく、みな元気に森に帰って行きました。
(了)
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