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骨髄移植を受けた子供、ディズニーワールド行きよりドナーとの面会を選ぶ

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Facebook/Make-A-Wish Illinois


6年前に骨髄移植を受けて命を取り止め、今は7才になった少年が、骨髄のドナーと会うために、初めてのディズニーワールド行きを諦めた。このことが一つの美談として、海外メディアで話題になっている。

 

再生不良性貧血で骨髄移植

 

米国イリノイ州スプリングフィールド市に住むGabriel Smith君は、生まれてまもなく再生不良性貧血と診断された。再生不良性貧血は、骨髄の増殖機能が低下して赤血球や白血球、血小板が減少してしまう病気で、医師は骨髄移植が必要と判断した。

 

幸いなことに、Gabriel君と白血球抗原(HLA)が同じ型のドナーがすぐ見つかり、2013年10月16日、ミズーリ州セントルイスの病院で手術が行われた。その時Gabriel君は生後14ヵ月だったという。当時を振り返って、母親のLauren Smithさんはこう話す。

 

もし適合するドナーが見つからず、移植手術が行われていなければ、彼(Gabriel君)は生きていなかったでしょう。輸血による治療はもう限界に来ていましたから。

 

ドナーはドイツに住む19才の大工さん

 

Gabriel君に骨髄を提供したのは、ドイツでドナー登録をしていた当時19才のDennis Guttさんだった。

 

手術当時ドナーの名前は明かされなかったが、Smithさん夫妻は数年後にそれを調べ、Facebookを通じて本人とやり取りを始めたという。

 

そこに、降ってわいたような話があった。難病を持つ子供の願いを叶える慈善団体「Make-A-Wish」が、イベントの一環として、Gabriel君の願いを1つ実現してくれるという。

 

今7才になったGabriel君はちゃっかり者のようだ。ディズニーワールドに遊びに行くという願いと、骨髄をくれたDennisさんに会うという2つの願いを、両方叶えようとしたらしい。母親のLaurenさんはこう言う。

 

最初、彼は「僕のドナーがミッキーに会えるように(ディズニーワールドに)連れて行ってほしい」と言ったんです。けれどそれはできません。ドナーと会うか、ディズニーワールドに行くか、どちらか1つを選ぶように言われた彼は、躊躇することなく、ドナーのDennisさんと会う方を選びました。

 

慈善団体「Make-A-Wish」はDennisさんのためにドイツからの飛行機を手配した。そして先週、イリノイ州で両者の初対面が実現した。

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Facebook/Make-A-Wish Illinois

Smithさん一家は、再びDennisさんと会える日まで、ソーシャルメディアを通して付き合いを続けるつもりだそう。

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