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宇宙旅行で民間人が滞在できる初のステーション、商業用のプロジェクトが進行中

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YouTUbe/Gateway Foundation


現在、商業用の宇宙ステーションのプロジェクトが進められ、すでにそのデザインも公表されているのをご存知だろうか。

 

完成すれば1週間に100人が訪れる

 

その建物とは「Von Braun Space Station」。これは観光客が宿泊できるホテルとして計画されており、開発企業「Gateway Foundation」のTim Alatorre氏によってデザインされたという。

 

この宇宙ステーションは直径190mで、回転させることで月と同じような重力を持ち、宿泊施設や支援機能を持つ24のモジュール(部屋)が作られるそうだ。

 

またそれぞれの部屋にはキッチンやバーなど備えられ、内装もなじみやすい作りになる予定だとされている。

 

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Gateway Foundation

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Gateway Foundation

月と同じような重力とはいえ、トイレも通常の方法で利用でき、シャワーもリサイクルされた水を使い、食べ物も普通のレストランで提供されるとか。

 

そして現在、2025年までの運用を目指しており、完成すれば1週間ごとに100人の旅行客が訪れるようになるとか。下は2016年に発表されたイメージ動画。

 

youtu.be

宇宙旅行がオプションの1つになる」

 

この宇宙ステーションは国際宇宙ステーションISS)の技術を使って建設される予定で、そのデザインの基になっているのが、戦争中ドイツでV2ロケット開発に携わったヴェルナー・フォン・ブラウン(Wernher von Braun)氏が1950年代に発表したコンセプトだという。

 

しかし実際に、宇宙への旅は将来どのようになるのだろうか。Alatorre氏は次のように語っている。

 

「最終的に宇宙へ行くことは、長期休暇で選ぶもう1つのオプションになるでしょう。ちょうど豪華クルーズ船に乗ったり、ディズニーワールドへ行ったりするようにね。全体のコストは非常に高いため、多くの人々は宇宙旅行がスーパーリッチな人々しか利用できないと思うかもしれません。私も最初の数年間は、そうなると思います。しかしGateway Foundationでは、宇宙旅行を人々にオープンにすることを目標に掲げているのです」

 

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Gateway Foundation

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Gateway Foundation

この「Von Braun Space Station」にはレストランやバーもあり、コンサートも開かれ、映画鑑賞やセミナー開催もできるようになるという。

 

またモジュールのいくつかは、個人用の住宅として販売もされ、政府や研究機関などが他の人に貸し出すことも可能になるようだ。

 

民間人が宇宙に滞在できるためのステーション。建設やプロジェクトがどこまで進んでいるのか知りたいところだ。(了)

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