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タイの浜辺で幻の香料「竜涎香」を発見、重さ6kgで3000万円相当

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YouTube/Viral Press4

タイのビーチで男性が大きな「竜涎香」を発見し、今回正式に本物であると確認された。

 

塊を見つけるも分からず、保管していた

 

その「竜涎香」を発見したのは、地元の漁師であるJumrus Thiachotさん(55)だ。

 

彼は今年の初め頃、タイ南部の街、Koh Samuiにあるビーチを歩いていたところ、約6.3kgの大きな「竜涎香」を見つけたという。

 

しかしThiachotさんはその塊が何か知らなかったため、家の棚の中にしまっていたそうだ。

 

そもそも「竜涎香」とはクジラの吐瀉物のことだが、含まれているアンブレイン(香料に用いられる成分)が独特な匂いを長く続かせることから、古代中国などでは香料や漢方薬としても珍重されてきた。

 

また現在でも香水業界などで取引されており、「海の宝」や「浮かぶゴールド」とも呼ばれているとか。

 

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YouTube/Viral Press

調査機関に依頼、正式に確認される

 

Thiachotさんは近所の人々に手伝ってもらい、これが本当に「竜涎香」かをテストしたが、結局確認できなかったため、政府の調査機関に依頼していたという。

 

そして10月22日。スラートターニー県のWitchawuth Jinto知事と専門家がThiachotさんの自宅を訪れ、調べた結果、その塊がクジラの吐瀉物であり、「竜涎香」であることが確認された。

 

専門家によれば正確には、その塊には80%以上の「竜涎香」が含まれていることが確認されたという。

 

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YouTube/Viral Press

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YouTube/Viral Press

3400万円の価値か

 

竜涎香とはマッコウクジラの腸内にできた結石のことで、香水に加えると、他の香料と調和し、長く香りを保つ保留効果が高いために、高級香料に使われてきたという。

 

今回発見された「竜涎香」は、過去の売買記録を元にすれば、32万ドル(約3400万円)の価値があるとみられている。

 

ちなみに2016年4月にイギリスのランカシャーで発見された「竜涎香」は、重さが1.57 kgで、約700万円で取引成立。また同じ年にオマーンで漁師が発見した80kgの「竜涎香」は、約3億2600万円で売買されたそうだ。

 

 

Thiachotさんは調査機関に申請してから調べてもらうまでに約1年かかったとし、やっと「竜涎香」だと知ることができ喜んでおり、将来売却することも考えているという。(了)

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