世界で最も寒いシベリアの地域にフラミンゴが降り立つ、専門家も困惑
フラミンゴといえば比較的暖かい地域で暮らしているイメージがあるが、なんとその若鳥がシベリアで見つかった。
保護され動物園に送られる
その若いフラミンゴは11月11日、シベリア北部のサハ共和国に降り立ったという。
サハ共和国は、真冬になれば人間の睫毛も凍りつくほどの極寒地域で、「世界で最も寒い場所」といわれている。
その後、この若いフラミンゴは保護され、今後はヤクーツクにあるOrto Doydu動物園へ送られる予定だとか。
この地域には過去に5回、フラミンゴが飛来してきたのが確認されているが、ここ30年間は目撃されてはいなかったそうだ。(下のリンクを押すと動画が見られます)
群れから離れたのは嵐が原因?
鳥類学者であるEvgeny Shemyakin氏は、このフラミンゴが群れから離れてしまい、他の鳥のように偶然このエリアに舞い降りたと見ている。
また同氏によれば、嵐がこの不幸な鳥を誤った方向へ飛行させたのではないかという。その上でShemyakin氏は次のように述べている。
「20年前、私たちはこのようなサハ共和国におけるフラミンゴのケースを知ることはありませんでした。今ではネットやソーシャルメディアが、このことを可能にさせてくれたのです。しかし嵐はより頻繁に起き、より強力になっているという事実もあります。このことは今後も、より多くの鳥をこの地に運んでくる可能性を秘めています」
実際、ロシア南部のバルナウルにも最近、アフリカへ向かおうとしていたコウノトリ(シュバシコウ)が飛来しており、この鳥の渡りのルートにシベリアは含まれていなかったという。(了)
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