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米州警察がすでにボストン・ダイナミクスのロボットを導入、事件の捜査にも関与

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YouTube/TechCrunch

アメリカの警察が実際に、ボストン・ダイナミクスのロボットを導入していることが明らかになった。

 

実際の事件の捜査に関与していた

 

そのロボットを導入したのは、マサチューセッツ州警察だ。

 

アメリカ自由人権協会」が入手した資料によれば、州警察が導入したのは、ボストン・ダイナミクスが開発した4足歩行ロボットの「Spot」だという。

 

「Spot」は今年の8月に州警察に導入されてから、3カ月にわたってテストが行われ、トレーニングプログラムと同時に、すでに複数の事件の捜査に関与しているそうだ。

 

またこの事実を報じていたメディア「WBUR」も、この「Spot」が容疑者の隠れていそうな場所を探したり、または不審なパッケージを調べたりする、遠隔観察装置として使われていると伝えている。

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人々に肉体的な危害を加えることはできない

 

「Spot」にはロボット・アームや低照度カメラも装備されており、AIとコンピューターの視覚を活用し、ドアを開けることが可能。自動または遠隔操作で動かすことができる。

 

マサチューセッツ州警察がボストン・ダイナミクスと交わした契約書の条項には、人々に肉体的な危害を与え、または脅かすために「Spot」を使うことができないと書かれており、ロボットが武器を装備することも排除されると規定されているという。

 

ボストン・ダイナミクスも、これにより「Spot」が非常に危険な状況に置かれた通報者(被害者)を救うなど、非暴力的に公共の安全を守るために使用されることになると考えているようだ。実際、担当者は次のように語っている。

 

「Spotのような敏捷なロボットを危険な状況に送り込むことは、人間の生命を脅かす環境を取り除き、通報者(被害者)に対し、危険に関するより良い状況認識を提供することができるのです」

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YouTube/TechCrunch

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YouTube/TechCrunch

市民団体が懸念を表明

 

ただし市民団体の「ACLU of Massachusetts」などは、今後テクノロジーがどこへ向かうのかについて懸念の声を上げ、次のように述べている。

 

「私たちは州警察が、実際にこれ(ロボット)をどのように使っているのかを知りません。ただこのようなロボットシステムに呼応して使われるテクノロジーは、どのような監視が必要なのかという観点からも制限がなく、武器としての活動も潜在的に許される可能性もあるのです」(了)

 

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