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子供の手術創にマンガを描いて癒やす外科医が話題に

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Facebook/Akron Children's Hospital

手術を受けた子供の精神的ショックを少しでも和らげようと、手術創に貼るフイルムに自筆のマンガを描いている、心優しい小児外科医が話題になっている。

 

メスを置いてからペンを取る外科医

 

米国オハイオ州にあるアクロン小児病院で小児外科部長を務めるRobert Parry医師は、子供の手術を終えた後、机に向かって色とりどりのマーカーペンを取る。見るに痛ましい手術創を、楽しいマンガで隠してしまうためだ。

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Facebook/Akron Children's Hospital

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Facebook/Akron Children's Hospital

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Facebook/Akron Children's Hospital

Parry医師は2011年からアクロン小児病院で働き始め、これまでに10,000件以上の手術を行なってきた。子供の精神的ストレスを減らすためにマンガを描き始めたのは数年前かららしく、2017年に病院が投稿したYouTube動画にもその様子が映っている。


"All dressed up" - Akron Children's Hospital video

親の気持ちも和らぐ

 

Parry医師のマンガは、手術を受けた子供だけでなく、親の気持ちも和らげているようだ。最近、娘の手術を無事に終えたChristina Potts Whipkeyさんは、海外メディアにこう話す。

子供が病気になると、とても大きなストレスがかかります。手術の日が決まると、親だって怖いものですが、怖いと思っていることを子供から隠さなければなりません。経済的な不安も親のストレスになります。手術中に何か間違いが起こるのでは、という心配も拭えません。

Parry先生は娘のKennedyとその兄弟たちに、「(手術が)終わったら可愛い蝶々が付いてるよ」と言いました。手術室から娘が出てきた時、その言葉がどういう意味だったのか、皆が興味津々でした。娘のKennedyは、可愛いパッチに鼻高々で、手術の傷は気にもしていませんでした。

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YouTube/AkronChildrens

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YouTube/AkronChildrens

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YouTube/AkronChildrens

当のParry医師は、自分も楽しんで描いていると言う。

手術創のマンガは、皆にとって特別なものになっています。私自身も描くのが楽しいですし、子供や親御さんたちも喜んでいます。医療スタッフたちも楽しみにしていて、子供が手術室から出てくると、「今度はどんなマンガが描いてあるのか」と見たがります。私自身も含めて、マンガは皆の楽しみになっていると思います。

(了)

 

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