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20年間盲目だった男性が、車にはねられた後に視力回復

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Facebook/Janusz Goraj

重度のアレルギー反応の後遺症で視力を失っていたポーランドの男性。交通事故に遭って以来、視力を取り戻していたことが最近分かり、現地メディアが「驚くべき」ニュースとして取り上げている。

 

車にはねられ入院

 

その男性は、ポーランドのゴジュフ・ヴィエルコポルスキ市に住むJanusz Gorajさん。海外メディアによれば、数年前まで彼の左目は全く見えず、右目はわずかに光を識別できる程度だったそう。

 

20年間、ほぼ暗闇の中で暮らしてきたと言っていいGorajさんは、2018年に事故に遭う。横断歩道を歩いていて車にはねられ、頭を車のボンネットにぶつけ、宙に舞った体が落ちる時、もう一度アスファルトにぶつけた。また骨盤にも損傷があり、入院して手術を受けた。これが幸運の始まりだった。

 

彼は「Independent Public Provincial Hospital」という病院に2週間ほど入院していたが、ある朝目覚めると、光と影だけでなく、周囲の物がはっきり見えていたという。驚いた彼は、すぐ担当医にそれを告げた。

 

「彼の視力は、確かに2週間のうちによくなりました」と、病院の広報を担当するAgnieszka Wisniewskaさんがメディアに話している。「ただ、原因ははっきりしません。入院中に投与されていた薬のせいかもしれないと考えています」

 

海外メディアが医療関係者に取材したところによると、視力回復は事故そのものが理由でなく、その後の治療で大量に投与された血液凝固阻止剤と関係があるようだ。

 

病院の警備員になる

 

Gorajさんは、見えるようになった2年前の喜びを、現地メディアにこう話す。

 

病院のベッドで噛み締めた、見えるようになった喜び。それは素晴らしいものでした。ドクターは驚いていましたが、なぜそうなったか説明はできませんでした。退院して外に出ると、道を歩く人たちが見えました。車のナンバーも見えました。自分のスマートフォンのテキストも読めました。その時から人生が変わったのです!

 

病院の医師たちは、視力回復の原因を究明したがったそうだが、Gorajさんは調査実験への参加を断った。(理由は報じられていない)

 

だが、入院していたその病院「Independent Public Provincial Hospital」で今、警備員として働いているという。また彼は今では、Facebookのアカウントも持っているそうだ。(了)

 

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