switch news

不思議、面白い、感動…一歩先行く、海外のニュースをお届けします。

西アフリカに住む現代人のDNA解析により、「未知の初期人類」の存在が浮上

f:id:switch-news:20200219092627j:plain

flickr_Nishant Chinnam

科学者が現代のアフリカ人のDNAを調べていたところ、これまで見つかっていなかった「未知の初期人類」がいた可能性が明らかにされた。

 

2%から19%が未知の集団のもの

 

この調査を行ったのはアメリカ、ロサンゼルスにあるカリフォルニア大学の研究チームだ。

 

彼らは西アフリカにあるシエラ・レオネで暮らすメンデ族やナイジェリアのヨルバ族、Esan族、さらにガンビア西部に住む他のグループのDNAを調べたという。

 

その結果、それらのDNAの2%から19%は、これまで発見されてこなかった未知の初期人類のもので構成されていることが示唆されたそうだ。

 

このため研究者は現生人類がネアンデルタール人やデニソワ人などと交配していたように、この未知のグループとも約4万3000年前に交配していた可能性があると信じている。

 

今までの集団とは異なる

 

そもそも数十万年前、現生人類を含め、ネアンデルタール人やデニソワ人など、さまざまなグループが存在していたという。

 

また現代のアフリカ大陸の人々は遺伝的に異なっているため、彼らについては乏しい理解しかなかったそうだ。

 

そして今回発見された「ゴースト集団(未知の初期人類)」は、ネアンデルタール人やデニソワ人などのグループから分岐した可能性があると言われている。

 

今回の調査を率いたカリフォルニア大学ロサンゼルス校のSriram Sankararaman氏(計算生物学者)は、BBCの取材に対し、将来はもっと多くの未知のグループが見つかる可能性があるとした上で、次のように述べている。

 

「私たちが多様な集団のデータ、より質の高いデータを集めるにつれ、私たちのデータを通して選別する能力や、ゴースト集団を発掘する能力は、さらに向上していくでしょう」(了)

 

ブックマークは本サイトと連携しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加  

おすすめ記事

switch-news.com

switch-news.com