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テレビの医療ドラマが、コロナウイルスと戦う病院にマスクや手袋を寄付

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AC

テレビの医療ドラマで活躍する医師たちはもちろん偽物だが、彼らが使っている医療用具は本物だ。それらを病院に寄付しようという制作プロダクションが、米国にいくつか出始めている。

 

新型コロナウイルス感染患者を受け入れる世界各地の病院では、マスクや手袋などの不足が大きな問題となっている。

 

米国の人気ドラマ「Station 19」

 

米国で人気の「Station 19」というドラマがある。架空の消防局19分署で活躍する消防隊員や救急隊員が、人命を救う話だ。

 

それを制作するプロダクション「Shondaland」が、今月19日、撮影のために準備してあった医療用マスクを全て、カリフォルニア州オンタリオ消防隊に寄付した。

 

オンタリオ消防隊はインスタグラムの投稿で、同日、感謝の意を表明した。写真に写っているのは救急隊員たち。彼らが手に持っているのは、寄付された箱入りの医療用N95マスクだ。N95マスクは米国労働安全衛生研究所の規格に合格したマスクで、世界の医療機関で使われている。

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Station 19とShondalandにありがとう。新型コロナウイルス(COVID-19)に対応する我々隊員を守る、N95マスクを寄付してもらいました。

 

Shondalandはもう1つの人気医療ドラマ「Grey’s Anatomy(邦題:グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」も手がけているが、そちらの撮影のために用意してあった医療用手袋や患者用病衣なども、ロサンゼルス市内の病院に寄付したと報じられている。

 

同プロダクションのエグゼクティブ・プロデューサーであり、脚本家でもあるKrista Vernoff氏はメディアにこう話す。

 

幸運にも私たちは、Station 19の撮影用としてN95マスクを300枚持っていましたので、地元の消防署に寄付しました。彼らはとても喜んでくれました。

Grey’s Anatomyの方では病衣と手袋をストックしてありましたので、それも寄付します。

我々制作スタッフは、この困難な時に働いてくれている医療従事者の皆さんに感謝する気持ちで一杯です。

 

他の医療ドラマも寄付

 

海外メディアによると、他の医療ドラマを制作する2つのプロダクションも、同様の寄付をしているそう。

 

詳細は不明だが、「The Good Doctor」というドラマのプロダクションが、地元の役所と協力して、病院や医療施設にマスクなどを寄付していると伝えられている。また、「The Resident」というドラマを制作するアトランタ市のプロダクションは、同市のGrady記念病院に手袋、病衣、フェイスマスクを寄付し、医師から感謝されている。(了)

 

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