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大林宣彦監督を偲ぶ世界の声「唯一無二のフィルムメイカーだった」

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YouTube/シネマトゥデイ

また一人、昭和から日本のエンターテイメント業界を支えてきた人物がこの世を去った。4月10日、肺がんが大林宣彦監督の命を奪ったのだ。

 

大林監督の名前を聞くと、若いころに好きだった映画と共に当時の自分を思い出す映画ファンも多いことだろう。

 

大林監督の死は海外でも報じられているのだが、日本とはまた違う存在として愛されていたようだ。

 

あの伝説的ホラー作品で有名に

 

AP通信が報じた大林監督の訃報を、アメリカの大手民間放送ネットワークであるABCなどの複数の海外メディアが報じている。

 

エンターテイメント業界の情報を扱うThe Hollywood Reporterが、大林監督の代表作として真っ先に挙げた作品が、1977年に公開された『Houseハウス』だ。

 

ポップカルチャーを取り扱うサイトの編集者であるErica Russellさんも、次のようなツイートで追悼の意を示している。

 

大林宣彦監督の訃報はとても悲しいです。彼は幻想的な日本の映画監督で、誰もまねできないファンタスティックな1977年の「House」や数々の映画を手掛けた人物です。彼のデビュー作は、唯一無二の作品であり、彼のレガシーですし、彼の与えた影響(特にホラー業界への)は、とても大きなものです。

 

2009年にアメリカで公開されて高評価

 

実は『Houseハウス』がアメリカで公開されたのは、製作から30年が経った2009年のこと。観客・批評家から共に高く評価された。

 


Art Horror: HAUSU

YouTubeで199万人のチャンネル登録者のいるWHATCULTUREは、2016年にサイト上で「見逃せないクレイジーな10の日本映画」という記事を発表。

 

『Houseハウス』は、塚本信也監督の『鉄男』を抑えて3位となった。ちなみに1位は園子温監督の『奇妙なサーカス』、2位は今石洋之監督の『DEAD LEAVES』だ。

 

海外の『HOUSEハウス』ファンからの追悼の言葉

 

他にも『HOUSEハウス』ファンから、次々と追悼の言葉が寄せられている。

RIP(どうか安らかにお眠りください)大林宣彦。『HOUSEハウス』(1977)はシュールなホラーの傑作で、私が大好きな映画の一つです。奇妙な映画を愛する人全てに紹介したいほど。忘れられない経験でした。

大林宣彦の死を知ってとても取り乱しています。本当に唯一無二のフィルムメイカーでした。彼の作品はすべて好きです。そして『HOUSEハウス』はずっと好きな映画の一つです。

RIP大林宣彦。アート作品をありがとう。あなたの生んだ感銘は続いていきます。

 RIP大林宣彦。世界中でこんなアイディアが浮かぶフィルムメイカーはあなただけだ。

RIP大林宣彦。あなたは私たちに世界一奇妙で心をかき乱すのにかわいらしいカルト映画を遺してくれました。Houseは、11歳の娘と共に考えたストーリーで、東宝からは「日本版ジョーズをつくれ」と言われていたとか。

 4月10日は彼の遺作である『海辺の映画館 キネマの玉手箱』が当初公開を予定していた日。彼の作品をスクリーンで見られる日が待ち遠しい限りだ。(了)

 

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