【動画】公園に広がる炎、草木だけ焼かれないのが不思議

SNSで数百万回視聴され、「これまで見た最も奇妙な光景の一つ」という声が上がっているその動画。映っているのは、公園の地面に燃え広がる炎だ。

それがただの炎ではない。地面を薄く覆った白いものを焼き尽くしながら、樹木や草だけは焼かずに残して進んで行く。

スペイン・ラ・リオハ州カラオラ市（Calahorra）にあるシダコス公園（Parque del Cidacos）で撮影されたその動画を最初に投稿したのは、Club De Montaña Calahorraという、地元の登山関連の非営利団体だ。

公園の地面は白いもので覆われているが、地元メディアによれば、これはポプラの種だそう。ポプラの種には綿毛がついており、今の季節になるとそれが一面に積もって白いカーペットのようになる。

動画を見ると、炎が白い綿毛を焼き払うと、下にあった緑の草が焼かれずに現れるのが分かる。そればかりか、炎は樹木や木製ベンチも避けて行くようだ。

5月7日にFacebookに投稿されたこの動画は、4日間で9万2000回以上視聴され、ツイッターや米国のソーシャルニュースサイト「Reddit」などにも拡散した。

Pelusas pic.twitter.com/8ZJQNYNzBr
— Vigilantes&Bomberos forestales CyL (@IncendiosCyL) 2020年5月6日

ヨーロッパでは、公園などの美観を維持するため、積もったポプラの綿毛を意図的に焼き払うことがあるそう。いくつかのメディアは、この動画に映っているのもそのひとつで、危険なものではないと伝えているが、実際は違ったらしい。

動画を見たカラオラ市のElisa Garrido市長が、翌日にこんなツイートをしている。

いいえ、カラオラのシダコス公園では、ポプラの綿毛を焼くことはしていません。毎年春になると、考えのない人が（うっかりにせよわざとにせよ）火を点けてしまうのです。この火は速く広がるので、とても危険です。——Elisa Garrido@ElisaGarrido

（了）

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