フランスのドゴール将軍の演説を記念する日に、イギリスとフランス軍のアクロバットチームが、ともに両国の空を飛行した。
共同で飛行するのは初めて
6月18日、イギリス空軍のアクロバット飛行隊「レッドアローズ」の9機と、フランス空軍の「パトルイユ・ド・フランス」の9機が、揃ってパリの上空を飛行した。
そしてシャルル・ドゴール将軍(後のフランス大統領)の「対独抵抗演説80年」を記念して、フランスの国旗に使われた3色の煙で、空を彩ったという。
またその日はフランスのマクロン大統領もイギリスを訪れ、ボリス・ジョンソン首相と会談。このためロンドンの上空でも両国のアクロバット飛行隊が、揃って飛行したそうだ。
このように両国のアクロバットチームが揃ってパフォーマンスをするのは初めてのこととされ、その動画がネット上でも公開されている。
Closing a day of historic commemorations, the Red Arrows and La Patrouille de France fly over London.
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) 2020年6月18日
The city has just been awarded the Légion d’honneur by President Macron for its support to the people of France during the Second World War 🇫🇷🇬🇧@rafredarrows @PAFofficiel pic.twitter.com/MhYMSRT6KK
#RedArrows 🇬🇧 pic.twitter.com/BQ87m8eYDg
— Rachel Gerrish (@RLGerrish) 2020年6月18日
Here - matching their performance in Paris this morning - are the 🇬🇧 Red Arrows and the 🇫🇷 Patrouille de France flying over Horse Guards Parade in London this evening, marking de Gaulle’s appeal over the BBC from London 80 years ago tonight #18juin1940 pic.twitter.com/76Ie5uyjao
— Ed Llewellyn (@EdLlewellynFCO) 2020年6月18日
Highlights of an amazing day, working with our French partners to carry out two flypasts over our countries’ capitals. Video edited by Cpl Adam Fletcher. #RedArrows @PAFofficiel @RoyalAirForce @DefenceHQ @GREATBritain pic.twitter.com/2f0NMnqjBv
— Red Arrows (@rafredarrows) 2020年6月18日
Phots from the @rafredarrows & @JADTEUPhotog capturing the world famous team flying alongside the @PAFofficiel as they conducted flypasts in London & Paris in commemoration of the 80th anniversary of a speech by Charles de Gaulle, Leader of the Free French Forces. #18juin1940🇬🇧🇫🇷 pic.twitter.com/Y4xlGYXFVO
— RAF Photographer (@RafPhotog) 2020年6月18日
ナチスと戦うよう呼びかけた日
マクロン大統領は「「対独抵抗演説」の記念日を祝い、またジョンソン首相と新型コロナ対策や、「ブレグジット(EU離脱問題)」について話し合ったという。
またこの記念日は、後に大統領になったドゴール将軍が第2次世界大戦当時の1940年6月18日、亡命先のロンドンからフランス国民に向かって、母国を占領したナチス・ドイツに対するレジスタンス(抵抗)を呼びかけた日とされている。
この時、ドゴール将軍は次のように語ったとされている。
「終わりの言葉が語られたのか?全ての希望が消え去ったのか?この敗北は決定的なのか?違う!私を信じなさい。私は真実の下に、あなたたちに呼びかけ続ける。フランスからはなにも失われていない。我々を打ち負かしたのと同じ方法で、いつの日か我々は勝利を手にすることができるのだ!」
この演説はチャーチル元首相の演説と並び称されており、この演説の後にドゴール将軍は自由フランス軍を率い、レジスタンス運動を支援したと言われている。(了)
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