switch news

不思議、面白い、感動…一歩先行く、海外のニュースをお届けします。

自分を刑務所に入れた警官のために、腎臓を提供した女性が話題に

f:id:switch-news:20200914095430j:plain

Facebook/April Potter Holleman

過去に犯罪を繰り返していた女性が今は更生し、自分を逮捕した警官を救うために腎臓を提供した——こんな実話がいくつもの海外メディアで取り上げられている。

 

重要指名手配リストの女性

 

アメリカ・アラバマ州のJocelynn Jamesさんは、かつてフランクリン郡の重要指名手配リストに載っていた女性だ。麻薬中毒だった彼女は、麻薬を買う金を手に入れるため窃盗を繰り返していた。2007年から2012年までの5年間に、16回も逮捕されている。当時を振り返って、彼女自身がメディアにこう話している。

 

「(あの頃は)とても酷い生活を送っていました。本来関わりを持つべきでないとても悪いことを、たくさんやっていました。本当に私はどうしようもない人間だったのです」

 

一方、そんな彼女を何度も逮捕したのが、当時フランクリン郡フィル・キャンベル警察署に所属していた警官、Terrell Potterさん。彼は昨年11月に急性腎不全を起こし、移植手術が必要となったが、臓器提供のウエイティングリストは7〜8年先まで埋まっていた。

 

JamesさんはそのことをFacebookで知り、即座に自分の腎臓を提供しようと思ったそうだ。どん底の人生から抜け出し、今の自分が健康でいるのは彼のおかげだから、と彼女は言っている。

 

そして病院での検査の結果、メディアによれば「神の采配のごとく」、Jamesさんの腎臓はPotterさんに「パーフェクトに」適合していた。

 

「まさか彼女が」

 

移植手術は7月21日に行われ、経過は良好とのこと。腎臓を提供されたPotterさんは、さすがに驚き、メディアにこう話している。

 

「私に腎臓を提供してくれそうな人を100人挙げろと言われても、そのリストの中に彼女の名前は入っていなかったでしょうね。まさか彼女が、それも、喜んでそうしてくれるとは思ってもみませんでしたよ」

 

Potterさんは、今では彼女を「もう一人の娘」のように感じているそうだ。(了)

 

ブックマークは本サイトと連携しています。

 このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ記事

switch-news.com

switch-news.com