switch news

不思議、面白い、感動…一歩先行く、海外のニュースをお届けします。

米でZoomを使ったリモート裁判、被告の医師が手術中に参加しようとする

f:id:switch-news:20210303065822j:plain

Twitter/Ajit Pai

アメリカでZoomを使ったリモート裁判が開かれ、医師が手術中に参加するというハプニングが起きた。

 

交通違反に関する裁判

 

その裁判は交通違反に関するもので、2月25日にカリフォルニア州サクラメント上級裁判所において、Zoomを使い、リモートでヒアリングが行われようとしていたという。

 

そのヒアリングには、サクラメントに住む整形外科医のScott Greenさんが、被告として参加した。

 

しかし画面に映ったGreenさんは、青い手術着を着て、手術室において患者のオペをしていたそうだ。

 

 

手術中であることも認める

 

裁判が始まる前、書記官はGreenさんに対して「こんにちは、Greenさん。あなたは裁判に出席できますか?」と尋ね、さらに「あなたは手術室にいるように見えるのですが…」と語ったという。

 

するとGreenさんは「はい、私は手術室におります。私は裁判に参加できますよ。どうぞ進めてください」と答えたそうだ。

 

その後、裁判官であるGary Link氏もZoomに参加。画面に映ったGreenさんの様子を見て「間違っていなければ、私には被告が手術室の中央におり、患者にサービス(手術)を提供することに、積極的に取り組んでいるように見えるのだが…」と呟き、「間違っていませんか?」と尋ねた。

 

これに対しGreenさんも、患者に手術を行っていることを認め、「私と一緒に手術をしている別の外科医がここにいるので、私はここに立っていること(裁判への参加)ができますし、彼らに患者を手術させることもできます」と答え、再び裁判をはじめるよう促したという。

 

しかしLink氏は「私は、そう(裁判ができると)は思いません。これが適切だと思いません」と答え、別の日にヒアリングを行うことを提案したそうだ。

 

結局、この日の裁判は中止になったようだが、カリフォルニア州医事委員会は当時、適切な医療行為が行われていたかも、調べているそうだ。(了)

 

ブックマークボタンは本サイトと連携しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加  

おすすめ記事

switch-news.com

switch-news.com