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女性冒険家が、溶岩湖の上をロープで渡り、ギネス世界記録

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YouTube/ギネス世界記録 公式チャンネル

ブラジルの女性冒険家が、エチオピアの活火山「エルタ・アレ」の火口にロープを張り、溶岩湖の上100.58mの距離を渡ってギネス世界記録を樹立した。

 

1000℃を超える溶岩の湖

 

本職は医師だが、果敢な冒険家としてブラジルでは有名なKarina Olianiさん。これまで、「白い死神」とも呼ばれるホホジロザメと共に泳いだり、ブラジル人女性として初めてK2(パキスタンの最高峰)登頂に成功するなど、様々なチャレンジを続けて来た。

 

そんな彼女が今回目を付けたのが、エチオピアの火山。その山「エルタ・アレ」の火口には溶岩が溜まって湖が出来ており、ギネス世界記録によれば、温度は1187 °Cにもなるとのこと。

 

彼女はその火口にワイヤーロープを張り渡し、滑車で体を支えた状態で移動するチロリアン・トラバースという方法で、渦巻く溶岩の上を渡った。その距離100.58mは、「溶岩湖上でのチロリアン・トラバースの最長距離」としてギネス世界記録となった。

 

その時の様子が、YouTubeのギネス世界記録 公式チャンネルで公開されている。(動画の前半は彼女へのインタビュー、6:30からロープを張る準備、彼女が渡り始めるのは8:15あたりから)彼女が着ている銀のつなぎは、熱風から身を守る断熱服だ。

 


Extreme adventurer enters VOLCANO! - Guinness World Records

 

ロープを火口の縁に確実に固定する方法や、その位置の選定などについては専門家のアドバイスが必要だったが、あまりに危険すぎるという理由で、当初、なかなか協力してくれる人が見つからなかったそう。

 

子供の頃から冒険が好きだった

 

彼女はこんな危険なことになぜ挑戦するのか? 理由は、それが好きだから、としか言いようがないらしい。

 

子供の頃、ブラジルのジャングルの中で迷うことがよくあり、そういう時は怖いのだが、探検隊員になったふりをしていたと彼女は話す。「とても小さい時から、自然の中での困難なチャレンジに魅せられていたんです。そして、もっと大きな、難しいチャレンジは何だろうと考えていった時、地球最大の溶岩湖に行き着いたのです」。

 

また、ギネス記録に認定された3月8日は、たまたま「国際女性デー」だった。海外メディアのインタビューを受け、次世代の女性に向けてこんな言葉を贈っている。

 

(溶岩湖を渡る動画を見て)「この人が出来るなら、私だってやろうと思えば出来る」と思ってもらいたい。女性は大統領にもなれるし、最高峰にも登頂できるし、火口を渡ることもできる。前例がないことをいくらでもできるし、また、それをやるべきなんです。

 (了)

 

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