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ひとりで食事にやってきた老婦人が、ウェイトレスを泣かせた理由

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Twitter/alienpopstarr

7月のとある日曜日、ウェイトレスとして働くメーガン・キングさんは、ひとりの老婦人からチップと共に手紙を受け取った。

 

ひとりで食事に来た老婦人

 

その日、17時間の勤務を予定していたメーガンさん。忙しい1日で、勤務の半分を終えたころにやってきたのが1人の老婦人だ。

 

チップ文化のあるアメリカでは、ウェイトレスは担当しているテーブルの客に喜んでもらい、客はそのサービスに対してチップを払う。1人客には早めに帰ってもらって、大人数の客に座ってもらったほうが、収入面ではプラスになるものだ。

 

しかし、メーガンさんはその老婦人に、チップのため以上の接客をした。

 

「悲しそうに見えた」

 

食事のペースが落ちた老婦人に、メーガンさんは手を止めて話しかけた。「暑くなってきましたね」程度の、当たり障りのない会話だ。なぜ、メーガンさんはそんなことをしたのか。

 

それは、その老婦人が悲しそうに見えたからだという。

 

夫を亡くして初めての外食

 

その後も目が合うたびに、その老婦人に話しかけていたというメーガンさん。その女性が70代であること、そしてそのレストランが昔からお気に入りの店だと話していたそうだ。

 

彼女が悲しそうに見えた理由は、チップと共に残された手紙で明らかになった。

 

 

その手紙にはこう書かれていた。

 

すてきなサービスをありがとう。ひとりで外食をしたのは、夫を亡くしてから初めてでした。やり遂げられるといいなと思いながら来たんです。

 

悲しそうに見えたのは、ひとりでの食事が不安だったから。途中で沈黙に耐えられずに帰ってしまったら、きっと自信を失っていただろう。

 

メーガンさんは老婦人の気持ちを思い、仕事中に泣かないように一生懸命耐えたそうだ。悲しさの涙ではなく、喜んでもらえたことへの嬉し涙だという。

 

82万件の「いいね」

 

メーガンさんがこの出来事を、7月21日に投稿。すると1週間ほどで、82万件の「いいね」が寄せられた。

 

このツイートには、「6年前に41歳の妻をがんで亡くした。同じ思いをしたよ」「あなたのような人が生み出す、こうした瞬間が、人々の人生を変えるのよ。優しさでね」「知らず知らずのうちに、他人の人生にこれほどの衝撃を与えられるなんて、すばらしい」など、1000件を超える返信が寄せられている。

 

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