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【パラリンピック】ラケットを口でくわえてスマッシュ、エジプトの卓球選手がすごい

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YouTube/Olympics

現在、東京ではパラリンピックが開催されているが、そこに出場している、素晴らしい技術を持った卓球選手をご存知だろうか。

 

サーブから強烈なスマッシュまで

 

その卓球選手とは、エジプト代表のIbrahim Hamadtouさん(48)だ。

 

彼はパラリンピックの東京大会では、卓球の男子シングルスに出場。

 

両手を失っているが、口でラケットを咥え、巧みに操り、サーブは勿論、強烈なスマッシュを打つなど、驚くような技を見せてくれた。その様子がこちら。

 

10歳の時に両手を失ってしまう

 

Hamadtou選手は1983年、10歳の時に列車事故に巻き込まれ、両手を失ってしまったという。

 

しかしその後、友人からのネガティブな意見に刺激されて、卓球を始めたそうだ。Hamadtou選手は昨年、国際卓球連盟のウェブサイトのインタビューで次のように述べている。

 

「私はクラブで友人2人の試合の審判をしていました。彼らはあるポイントで意見を異にしていました。私が片方の選手に有利なポイントを数えたとき、もう片方の選手が私に、『お前は一生プレーできないんだから、邪魔をするな』と言ったのです。その言葉が、私に卓球をする決意をさせてくれたのです」

 


www.youtube.com

2014年に映像が話題に

 

Hamadtou選手は2014年に、世界チーム選手権でゲストとして招かれ、試合に出場。世界の強豪と肩を並べ、相手を打ち負かした時の映像が話題になったという。

 

その2年後の2016年に、リオ・デジャネイロ大会でパラリンピックにデビュー。その時も見事なラケットさばきを披露した。

 

Hamadtou選手によれば、ラケットを口でくわえてサーブを打つことに慣れるまで1年近くかかり、定期的に練習してプレーすることで、この技術が向上したという。

 

もっとも今回、残念なことにHamadtou選手は、韓国のPark Hongkyu選手と、中国のChen Chao選手に負けてしまったが、技術の高さに多くの人々から驚きの声が上がっていた。(了)

 

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