シンガポールでは街の中にカワウソが生息しており、時折目撃することがあるが、先日イギリス人の男性が襲われる出来事が起きたという。
マラソンしていた人が群れに突っ込む
その男性とは、シンガポールに在住しているGraham George Spencerさんだ。
彼は11月30日の朝、友人と散歩をし、市営の植物園の入口に来たところ、目の前に子連れのカワウソ20匹ほどを目撃したという。
そこへマラソンをしている人が現れ、まだ暗かったせいか、そのままカワウソの群れに突っ込んでしまったそうだ。
その後、ランナーはそのまま走り去ったが、カワウソは狂暴になり、Spencerさんに襲い掛かってきたという。
足を噛まれ転倒、26カ所の傷
カワウソは彼の足首を噛み、Spencerさんは地面に倒れた。さらにカワウソは彼の足とお尻を噛み始め、顔を守ろうと手を挙げた彼の指を噛んだものもいたとか。
一緒にいた友人は大声で叫んで、何とかカワウソを追い払ったが、ビジターセンターに助けを求めようと向かったところ、再びカワウソに追いかけられたという。
結局、Spencerさんは病院で治療を受けたが、26カ所の傷の一部を縫う必要があり、破傷風の注射と抗生物質を投与された。
'I actually thought I was going to die': Man who was attacked by otters at Botanic Gardens https://t.co/kBlaBF35w0
— The Straits Times (@straits_times) December 9, 2021
「死ぬかと思った」
SpencerさんはStraits Times紙の取材に対し「実際に死ぬかと思いました」と語っているが、同時にカワウソが潜在的な脅威から子供を守ろうとしたのは当然のことだとも語っている。
その上で、人々がカワウソに対して、慎重になってくれることを願っていると述べている。
カワウソを撮影している地元の写真家・Bernard Seah氏によれば、Spencerさんを襲ったカワウソは大人9匹と赤ちゃん6匹の家族で、「人間に慣れていて、とても忍耐強く寛容」だという。
ブックマークは本サイトと連携しています。
おすすめ記事