頭の内部が透けて見える深海魚「デメニギス」の撮影に成功
先日、科学者たちが、頭が半透明な深海魚の撮影に成功し、その動画が公開されている。
カリフォルニア州沖で発見
その魚とは、「バールアイフィッシュ(和名:デメニギス、学名:Macropinna microstoma)だ。
撮影に成功したのは、アメリカのモントレー・ベイ水族館研究所(MBARI)の科学者たちだ。
彼らはこの珍しい魚を見るために、カリフォルニア沖の太平洋海底に5600回以上も潜水機を潜らせて、探っていたという。
そして先日、モントレー海底峡谷の水深約650メートルで、「バールアイフィッシュ」を発見。撮影に成功した。その動画は12月9日に、YouTubeやツイッターに投稿されている。
これまで9回しか発見されていない
「バールアイフィッシュ」は、頭部が半透明で、内部を見ることができ、緑色の球体のような目を持っている。
すでにネットでも紹介されているが、2000年代にMBARIの科学者が初めて発見するまで、その存在すら知られていなかったという。
また珍しい魚らしく、これまでも自然界で9回しか目撃されていないそうだ。
上にいる獲物を見つけることができる
「バーレイフィッシュ」の目は非常に光に敏感で、頭上や前方などを見ることができるという。
また真上に目を向けることで、上にいる獲物の影をとらえることができ、目の中の緑色の色素が海面からの太陽光を遮断するのに役立っていると考えられている。
体の大きさは、最大で15cm。動物プランクトンや甲殻類、小魚やクラゲなどを食べると言われている。
ベーリング海から日本、メキシコのバハ・カリフォルニア州に分布し、通常、水深200〜1000mの「トワイライトゾーン」に生息しているそうだ。下は2009年に公開された動画となる。(了)
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