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木から落ちたコアラの赤ちゃん、ギプスをつけて生き残る

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Werribee Open Range Zoo

生後わずか150日のコアラの赤ちゃんが、木から落ちて骨折した。だが、獣医に作ってもらった小さなギプスをはめて、元気に生きている。

 

オーストラリアの動物園「Werribee Open Range Zoo」が公開したその写真が、とても愛らしい。

 

母親と共に落ちた赤ちゃん

 

コアラの赤ちゃんは、動物園内の「ユーカリの森」の木から、母親と共に落ちた。生後150日しか経っておらず、その赤ちゃんはまだ母親のお腹の袋の中にいたそうだ。

 

残念なことに母コアラは重傷を負って助かる見込みがなく、獣医は安楽死させなければならなかった。母コアラと一緒に運ばれた赤ちゃんは、生きていたものの、非常に危うい状態だったという。

 

動物看護師のJess Riceさんは、その時のことをこう話す。

 

彼女(赤ちゃんコアラ)が運ばれて来た時、どうなるかわからない状態でした。母親のお腹の袋からやっと顔を出し始めた頃で、そのくらい小さな赤ちゃんの生存率は、看護を尽くしても決して高くありません。

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Werribee Open Range Zoo

レントゲンを撮ると骨折が

 

しかし、獣医も看護師もあきらめなかった。レントゲンを撮ると、片腕の骨が折れているとわかったので、そこに小さなギプスをつけ、24時間体制で看護したという。

 

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Werribee Open Range Zoo

 

やがて赤ちゃんコアラは元気を取り戻し、減っていた体重も元に戻った。だが、まだ幼く、母親を失っているので、すぐ森に返すわけにいかず、今は野生動物保護の専門家のもとへ預けられている。看護師のRiceさんはこう言う。

 

十分に成長して森に戻れるようになるまで、1年以上かかるでしょう。それまでの間、彼女(赤ちゃんコアラ)は専門家にめんどうを見てもらうことになります。

 

ギプスをつけたまま看護師さんにしがみつく赤ちゃんコアラの動画が、動物園のFacebookに投稿されている。(下のリンクを押すと動画が見られます)

www.facebook.com

「可哀想だけどとても可愛いからキスしてあげたくなる」、「小さな体よりギプスの方が大きいくらいだ」、「小さなテディベアみたい」といったコメントがついている。(了)

 

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