マレーシアでサルが犬の赤ちゃんを誘拐、住民らが救出を試みる
マレーシアで、人間に飼われていた子犬が、サルに誘拐される事態となった。
生後2週間の子犬
その出来事が起きたのは先週の木曜日、場所はマレーシアの街、Taman Lestari Putraとされている。
子犬の名前は「Saru」。まだ生後2週間ほどしかたっておらず、人に飼われていたが、その日突然野生のサルに誘拐されてしまったという。
付近の住人らもそのことに気づき、子犬を助けようとしたが、サルは抱きかかえたまま電柱や森の木に登って、逃げ続けたそうだ。
サルは子犬を傷つけてはいない
この救出活動に加わった女性、Cherry Lew Yee Leeさんによれば、サルは友達として、または赤ん坊として子犬を扱っているように見え、傷つけてはいなかったという。
しかし子犬は疲れ果て、お腹も空かせているように見えたため、Leeさんと近所の住民は、3回もサルから子犬を助けようと試みたそうだ。
それでもサルは子犬を抱いたまま逃げ続けたため、Leeさんたちは爆竹のような大きな音を鳴らして、サルを怯えさせた。
するとサルは抱いていた子犬を竹藪の下に落として、逃走。Leeさんらは藪の中に入って、素早く子犬を救出したという。
その後、飼い主は子犬を家に連れ帰り、食事を与えて体を調べたが、ケガなどはしていなかったようだ。そして今では「Saru」は、養子に出され、元気に暮らしているという。(了)
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最もエイリアンぽい昆虫、ブラジルツノゼミが奇怪
奇妙な形の虫は多くいるが、その中でもこれは異彩を放っていると言えるだろう。熱帯の森に棲み、木の葉を食べて暮らす小さな昆虫、Brazilian treehopper(ブラジリアン・ツリーホッパー)だ。日本語ではブラジルツノゼミ。学名はBocydium globulare。その姿は、SFホラー映画に登場しそうな怪物を思わせる。
奇怪な頭部
特に異様に見えるのは頭部の形。4つの玉が突き出し、長い尾のようなものが後ろに伸びている。じつはこれ、本当の頭ではなく、頭の上に付いた飾り。実際の頭や目鼻口はこれの下にある。
それにしても、なぜこんなものが付いているのか?
4つの玉に剛毛が生えていることから、何らかの感覚器官ではないかとも考えられているらしいが、科学者にもはっきりしたことは分からないという。
この虫を記事に取り上げた海外メディアによれば、2つの説が有力らしい。一つは、天敵から身を守るためにこんなものが付いている、という説。4つの玉の部分を頭だと思った鳥が、そこを食べてしまっても、本当の頭はセーフというわけ。
もう一つの説はちょっとややこしい。
熱帯の森には、アリにとりついて、アリを生かしたまま体内で繁殖するカビの一種「Ophiocordyceps unilateralis(昆虫性病原真菌)」がいる。このカビがアリの体内で満杯になると、アリの頭部から「結実体」と呼ばれるものが成長し、それが破裂して中に入った胞子が飛散するようになっているそうだ。この「結実体」の形が、ブラジルツノゼミの4つの玉によく似ている。つまり、ブラジルツノゼミは、結実体に似せた頭部で、「害のある真菌で体の中が一杯だよ」というサインを出し、天敵に食べられないようにしているとのこと。
カメムシの仲間
ツノゼミはセミの近縁ではあるが、分類学上はカメムシ目に属する(Wikipedia)。南極大陸を除く世界中に3000〜3500種以上が分布しており、どの種も頭部に特徴的な飾り(ツノ)があるが、このブラジルツノゼミほど奇怪なものは他に見当たらないそう。(了)
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まるでレーザーで切ったよう、サウジアラビアの古代の岩が不思議
サウジアラビアの大規模なオアシス、Tayma Oasis(タイマー・オアシス)に、Al Naslaa(アル・ナスラ)と命名された不思議な巨石があるのをご存知だろうか。
おおよそ4000年前から存在していたと考えられるその巨石は、まるでレーザーで切断したように、縦一直線に2分されているのだ。
優れた古代文明があった?
アル・ナスラは、砂が固結してできた大きな砂岩。小さい台座のような盛り上がりの上に、不自然な格好で載っている。だがそれ以上に目を引くのは中央の割れ目。よく見ると、強力なレーザーカッターで切断したかのように一直線だ。
Tayma Oasisには珍しい形の巨石が数多くあるが、このように2分されたものはアル・ナスラだけだそう。
なぜこのように真っ二つになったのか、誰でも理由を知りたくなるのではないだろうか。最近アル・ナスラを記事として取り上げた海外のアングラ系メディアによると、ネット上には様々な憶測が溢れているという。
その中には、「古代文明は歴史学者が言うよりはるかに優れていた。そのことを示す証拠ではないのか」との意見もあるらしい。また、もちろんのことだが、「エイリアンの仕業だ」と主張する人も少なくないという。
学者も解明できていない
アル・ナスラの滑らかな表面や、台座に載ったようになっていることについては、自然現象として科学的に説明がつくらしい。だが、一直線の割れ目については、地質学者や歴史学者の間でも意見が分かれているとのこと。
例えば、地盤のわずかなズレによって自然に割れたという説がある。多くの地質学者がこう考えているようだ。また、一直線の割れ目は断層線が風化してできた隙間だと主張する学者もいる。火山のマグマが貫入して板状に固まった「岩脈」が、以前この割れ目に入っていたとする説もあるらしい。
諸説あれども、結局のところ謎は未だに解明されていない。この割れ目を様々な角度から映した動画が公開されている。見れば見るほど不思議だ。(了)
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ネズミとネコが現実に仲良くなっちゃった!
ネズミと猫は敵同士、と昔から決まっている。仲良くなるなんて、マンガの中でしかありえない……と思っていたら違った。
最近インスタグラムにアップされたその動画には、自分の水皿から水を飲む野良ネズミを、優しく見守る飼い猫が映っている。時折、チョイチョイとネズミの頭を撫でてやっている。あまりに優しいので、「これでいいのか」という疑問さえ湧いてくる。
キッチンで妙な音、行ってみると……
動画に映っている黒猫は、チリ南部の都市プンタ・アレーナスに住むBenjamín Sagredoさんの飼い猫。名前はSimonという。
飼い主のBenjamínさんによると、家のキッチンで時折妙な物音がするので、ある時行ってみると、こういうことになっていたそうだ。
ネズミは彼が飼っていたのでなく、いわば野良ネズミ。それがキッチンに住み着いていたと判明した。猫はネズミを捕るもの、と思っていたBenjamínさんは目を疑ったらしい。後にメディアの取材を受けて「こんなことはきっと誰も信じないから、録画することにしたんです」と言っている。
動画の中でBenjamínさんは、ネコのSimonに向かってこんなふうに声がけしているそう。「ネズミと友達になったり、自分の水を飲ませたりしたらダメでしょ。捕まえなきゃ」
結局ネズミも飼うことに?
2匹が仲良くしているのを数回見るうちに、ネズミにも愛着が湧くようになったBenjamínさんは、そのネズミにChefcitoという名前をつけた。(Chefcitoはスペイン語で「小さなシェフ」の意。いつもキッチンに現れるからだろう)
「彼(ネズミ)は何回かキッチンに来ていますよ。Simonが彼を受け入れたのは嬉しいことです。とても優しい、社交的な猫なんです。もしChefcitoがこれからも来続けるなら、家で飼おうかと思っているところです」(了)
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15棟の高層ビルを一斉爆破、45秒で解体する様子が壮観【中国】
中国・昆明市で8年間放置されていた高層ビルが爆破解体され、そびえ立つ15のビルが45秒で粉塵の中に消えた。
バタバタと倒れる高層ビル
その高層ビル群は、建設途中で工事が中断し、そのまま8年間放置されていたもの。壮観ともいえる爆破の様子が録画され、SNSでシェアされている。
中国メディアが報じるところによると、15棟のビルの計8万5000カ所に爆薬が配置され、その量は合計で4.6トンにもなったそう。
また、万一に備えて2000人の救急隊員が8チームに分かれて待機していたとのことだ。近隣の住居ビル内約2000戸に暮らす5300人以上の住人は一時的に避難し、商業施設も閉店した。
#China 15 unfinished skyscrapers were blown up in #Kunming. The construction of the buildings, which began in 2011, did not continue because the construction company ran out of money in 2013. Few stories for those who make a mistake pic.twitter.com/p8H0pOhUXE
— Donato Yaakov Secchi (@doyaksec) 2021年8月27日
Re-upping the stunning demolition videos showcasing housing oversupply in China: 15 skyscrapers in China that were part of the Liyang Star City Phase II Project were just demolished after sitting unfinished for eight years due to absent market demand. pic.twitter.com/UByqjk8QXX
— Jon Hartley (@Jon_Hartley_) September 15, 2021
放棄された開発プロジェクト
海外メディアによれば、今回の爆破解体は頓挫した開発プロジェクトの後始末だそう。
プロジェクトがスタートしたのは2011年。だがデベロッパーが資金難に陥り、ビル建設は中断。翌年には別のデベロッパーが後を引き継いだが、諸事情から2013年に再び建設が止まった。一部のエリアにあるビルはその後工事が再開され、2015年に完成したが、残りのエリアにある15棟は放置されたままだった。
その後、放置されたエリアは中国政府の手で売りに出され、不動産会社「Yunnan Honghe Real Estate Co.」が9億7900万元(約166億円)で買い取った。15棟のビルの基礎部分には侵入した雨水が溜まっており、それによる損傷は修復不可能だった。また、ビルフロアの今後の需要が期待できないこともあり、買い取った会社は爆破解体を決めたという。
ところで、動画をよく見ると、この爆破は完璧でなかったと分かる。15棟のうち1棟は、傾いただけで完全に倒れてはいない。それに気づいたネットユーザーは多いらしく、「力強いビルだ」というようなジョークが飛び交っているそうだ。
このビルについては、これから重機を使って解体するとのこと。(了)
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米のハイウェイに2頭のシマウマ、目撃した運転手も目を疑う
アメリカのハイウェイで、2頭のシマウマが歩いているのが目撃され、人々を驚かせた。
道路の真ん中に2頭のシマウマ
そのシマウマが見つかったには9月14日、場所はウィスコンシン州の街、シーモアとされている。
その日、David Hauptさんがゴミ収集車を運転していると、ハイウェイ上に、2頭の馬がいることを発見。
しかも近寄ってよく見ると、体に白黒の模様が描かれており、シマウマだと明らかになる。Hauptさんは次のように語っている。
「彼らが遠くにいたので近づいてみると、それらは馬のように見えました。それでさらに近づいていきました。その時たまたま、ヘッドセット(マイク付きヘッドホン)をつけて誰かと話していたんです。そして『シマウマがいるようだ』と話したら、『まさか』と言われました。でも私は『いや、これはシマウマだ』と答えたんです」
すぐに飼い主に囲まれ戻される
Hauptさんによれば、彼がシマウマたちを交通量の多い道から、干し草のある畑に追いやった時には、とてもフレンドリーだったという。
その後、Hauptさんは直ちに、Outagamie郡保安官事務所へ連絡。そして目撃してから、40分後にシマウマたちは飼い主たちに囲まれ、戻されたという。
Outagamie郡保安官事務所の巡査部長は「ゴミ収集車の運転手から『道路にシマウマが2頭いる』と連絡があるのは、ちょっと珍しいことです」と語っている。
またシマウマは近くの隣人のものだとされているが、なぜシマウマを飼うようになったのかは、明らかになっていない。(了)
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オーストラリアの海域に80頭以上のクジラが集合、巨大な群れが出現
先日、オーストラリアの沖合で、巨大なクジラの群れが現れ、珍しいその様子が撮影された。
80頭以上の巨大な群れを確認
数多くのクジラが現れたのは、ニューサウスウェールズ州の街、Sapphire Coastの沖合だという。
数日前、そこには80頭以上のクジラが集まり、エサを食べている様子が確認された。
その様子は、ツアー会社「Sapphire Coastal Adventures」や科学者などにより、撮影されたそうだ。その様子がこちら。
昨年も同じ場所に現れる
実はこの巨大な群れは、昨年も同じ場所に現れたという。クジラの専門家であるVanessa Pirotta博士は次のように語っている。
「昨年、この群れを確認したのは、オーストラリアの海域では初めてのことでした。また昨年も『泡の網』により、捕食行動が記録されました。そして今回、同じ時期に同じ場所に再び、群れが現れたのです(略)これは、環境的にも大きな変化が起きていることを知るための、とても良い機会なのです」
この時、クジラたちは協力して、エサとなる魚を追い込み、狩りをしていたと考えられている。
Pirotta博士によれば、なぜクジラが2年目もこの海域に戻ってきたのかは、まだ謎のままだという。ただし、この映像には驚くべき科学的価値もあると述べている。(了)
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