ローマ・カトリック教会がハイテク「ロザリオ」をリリース アプリと連携
ローマ・カトリック教会の総本山といえるローマ法王庁が、ハイテク技術を活かしたロザリオを公式リリースした。
ロザリオは、聖母マリアへの祈りを繰り返し唱えるときに使われる小型の十字架で、祈りの回数を数えるための数珠がついているのが特徴。
10月15日に法王庁が発表したハイテクロザリオは、テクノロジーに慣れ親しんだ若い世代に向けたもので、「Click to Pray eRosary(クリックしてお祈り eロザリオ)」という名前が付けられている。
アプリと連携、十字を切ると始動
eロザリオのデザインは一般的なロザリオと変わらず、黒瑪瑙(ブラックアゲート)と赤鉄鉱(ヘマタイト)の数珠玉がそれぞれ10個付いている。
大きな特徴は、スマートフォンアプリと連携している点。法王庁の発表によれば、祈りを捧げる際にeロザリオを手首に付けて十字を切ると始動し、定められているいくつもの祈りの、どれをどこまで唱えたかが電子的に記録されるそうだ。また、祈りの進捗状況をリアルタイムで表示させることもできる。
アプリは継続的にアップデートされ、オリジナルのコンテンツも提供される。例えば、祈りの方法を教える音声ガイドや特別な画像(詳細は未発表)、その他にも、ユーザー個人に特化したコンテンツなどを、アプリで視聴できるという。
祈りの世界ネットワーク
ローマ法王は今、スマホアプリを通して、祈りの習慣をより多くの人に浸透させるプロジェクト「祈りの世界ネットワーク(Worldwide Prayer Network)」を推進中だ。eロザリオもその一環。ローマ法王庁は「ロザリオを使って世界の平和のために祈る方法を学んでほしい」と言っている。
このハイテクロザリオは、すでにAcer(エイサー)イタリアのオンラインショップで販売されており、価格は99ユーロ(約1万1,950円)。(了)
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