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カバの牙と金で出来た200年前の入れ歯が発見される

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Hansons

英国南部のバッキンガムシャー州で200年前の入れ歯が掘り出され、今月、オークションにかけられる予定だ。

 

趣味の宝探しで発見

 

この珍しい発見をしたのは、バッキンガムシャー州に住むレンガ職人のPeter Crossさん(59才)。彼は19才の時から、趣味として金属探知機を使った宝探しをし続けている。今回の入れ歯の発見も、金属探知機のおかげだ。

 

入れ歯は、ウォーターストックという村を流れる川に沿った小道に埋まっていた。それを掘り出した時のことを、Crossさんはこう話す。

 

「それを土の中から引っ張り出した時、おかしなことかもしれませんが、私は羊の歯だと思いました。

こびりついた泥を落としはじめてから、金の板が付いているのに気づき、人の入れ歯だと分かったんです」

1800年代の富豪の入れ歯

 

掘り出した入れ歯を持ってイギリス歯科医師会や英国博物館を訪れ、専門家たちの意見を聞いた彼は、入れ歯の由来についてこう話す。

 

おそらく大金持ちの持ち物だったのでしょう。1800年から1850年の間に作られたもので、当時は一財産に匹敵する値段だったようです。ある歯科医は、1800年代のポンドで考えて200〜300ポンド、家半分くらいの値段だったと言っていました。

 

その当時、入れ歯は常時つけておくものではなかったので、「ポケットにでも入れて馬を走らせていた持ち主が落としたのだろう」とCrossさんは想像する。

 

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Hansons

カバの牙と金

 

オークションハウス「Hansons」のコンサルタントであるMark Becherさんによれば、この入れ歯の歯と歯茎の部分は「カバの牙でできている」とのこと。ただ、科学的には確定できておらず、セイウチの牙である可能性もあるらしい。

 

上面は口蓋の形に合わせて金の板が加工されており、全てが手作りだそう。

 

今月25日にHansonsでオークションにかけられるこの入れ歯、予想落札価格は3000ポンド(約42万円)〜7000ポンド(約98万円)だ。(了)

 

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