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黒板に緻密な人体解剖図を描いて教える美術の先生が凄い!

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Facebook/鍾全斌 OB Illustration

詳しい人体の解剖図を、黒板に手書きしてしまう先生が台湾にいる。樹徳科技大学で美術を教える鍾全斌(チュアン・ビン・チャン)先生だ。

 

数年前、ネットで話題になった彼は、医学の先生ではなく、視覚伝達学科でイラストや美術解剖学、絵画技法などを教えている。

 

手書きで教える美術解剖学

 

美術の世界には、美術解剖学という分野がある。人間の様々な姿をデッサンする際に、解剖学的な人体構造を知っておくと役立つからだ。

 

もちろん美術解剖学を勉強するには教科書を使う。だが、教科書を見たり読んだりするだけで終わらせないのが、鍾先生の授業の特徴といえる。以前にメディアの取材を受けて、先生はこんなことを話した。

教科書はありますよ。でも私のクラスではそれを読まずに、描くんです。美術を専攻する学生は、本に載っている図や絵を見ただけでは何も学べません。(美術を学ぶ)私たちは、手を動かしながら学ぶものなのです。だから私の授業では、私が黒板でやって見せた通りに、学生たちも自分で描かなければなりません。

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Facebook/鍾全斌 OB Illustration

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Facebook/鍾全斌 OB Illustration

(下は動画になります。リンクを押すと見ることができます)

www.facebook.com

授業風景がSNSで共有されるようになってから、鍾先生の名は学内外に広まった。学生たちからは「生きる教科書」と呼ばれ、二枚目の容姿も相まって絶大な人気を集めているそう。

 

才能ではなく練習の成果

 

あまりにも正確な解剖図を描いて見せる鍾先生は、美術の先生であるにもかかわらず、大学医学部の講師とよく間違えられるという。実は、厦門大学の医科学院に招かれて、解剖学の講義をしたことがあるそうだ。

 

どうしてこれほど見事な人体図が描けるのか? それはひたすら練習を積み重ねたかららしい。鍾先生自身は自分に才能があると思っておらず、「暇さえあればいつでもスケッチの練習をしたから」とメディアに話している。電車に乗って移動している間も、練習で人体図を描いていたそうだ。

 

鍾先生が得意なのは人体図だけではない。国際的なプロダクトデザインの賞として知られるレッド・ドット・デザイン賞では、2017年のポスター部門最優秀賞を取っている。(了)

 

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