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米国の動物園で、セラピードッグがチーターの面倒をみる

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Facebook/Turtle Back Zoo

セラピードッグというのは、交流や触れ合いを通じて人の心を癒す働きをする、特別な訓練を受けた犬だ。

 

米国ではこのセラピードッグが、人間だけでなく、動物園にいる動物の心も癒している。

 

ニュージャージー州の動物園

 

米国ニュージャージー州にある動物園「Turtle Back Zoo」に飼われているチーターのNandi(ナンディ)は、いつも犬のBowie(ボウイ)と一緒にいる。訪れる客たちは、アフリカの肉食獣と、ラブラドール犬のBowieがじゃれ合ったり、同じおもちゃで遊んだりしているのを見て、奇妙に思うようだ。

 

2匹が一緒に居るのには、大きな理由がある。Bowieは、人のためのセラピードッグと同じトレーニングを受けており、チーターの心から不安を取り除く役目をしているそう。動物園の広報担当者であるCharlotte Trapman-O’Brienさんは、海外メディアにこう話す。

 

Bowieはこの動物園でとても重要な仕事をしています。それは、言ってみれば、Nandiに自信を持たせるという仕事です。チーターというのは生まれつき臆病で、色々なことに驚きやすい性格なのです。私たちは、そんなNandiの心を開かせ、ビクビクする必要のないことを教えていますが、その手段の1つがBowieをそばに置くことなのです。

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Facebook/Turtle Back Zoo

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Facebook/Turtle Back Zoo

犬の落ち着きが安心を与える

 

動物園はアフリカの草原と違い、入園客の声やカメラのフラッシュ、上空を飛ぶ飛行機の音など、チーターを驚かせるものが多いそう。こんな環境の中で、チーターのNandiは、Bowieを最も信頼しているようだ。動物園のトレーナー・Samantha Wegmanさんはこう話す。

 

Bowieの一番大きな仕事は、平静でいることなんです。Nandiを驚かせるようなことが何かあった時、NandiはBowieのことを見ます。そのときBowieは落ち着いていなければなりません。

 

信頼するBowieが平静でいれば、それを見たNandiも安心するのだろう。ちょっとのことで驚かないよう、犬のBowieもトレーニングしている。Wegmanさんはこう言う。

 

だからBowieも、普通とは違った環境に晒されます。Bowieは動物園ではなく、私たちが自宅に連れて帰って夜を過ごしますが、Bowieにとって予想できない事を経験させるためなんです。例えば、自動車に乗ることとか、行き交う車のクラクションを聴かせるとか。

 

海外メディアによれば、セラピードッグにチーターのサポートをさせる動物園が、この「Turtle Back Zoo」以外にも増えているとのこと。(了)

 

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