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データを音に変換するNASAのプロジェクト、「天の川」の音を公開

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Twitter/Chandra Observatory

宇宙の観測データを音に変換するNASAのプロジェクトが進められている。最近、その成果の一部が公開された。

 

データを「可聴化」する試み

 

データを視覚的に表現する「可視化」に対して、聴覚的に、つまり音で表現することは「可聴化(sonification/ソニフィケーション)と呼ばれている。NASAアメリカ航空宇宙局)とスミソニアン天体物理観測所は、チャンドラX線観測衛星やハッブル宇宙望遠鏡スピッツァー宇宙望遠鏡で観測したデータを「可聴化」する試みを続けて来た。

 

初めて公表されたその成果は、銀河系(天の川)の中心「いて座A*(エー・スター)」や、巨大ブラックホールがあると考えられているワシ星雲の「創造の柱(Pillars of Creation)」が奏でる不思議な音楽だ。

 

元になるデータとしてはX線や赤外線、可視光線などの写真が使われている。音への変換は写真の左から始まり、右方向へと進む。一つ一つの星は、その位置と光度に応じた音程と音量を持つ独立した音で表現され、ぼんやりと光るガスや宇宙塵などは、音程の変化なしに続く唸りのような音に変換されている。チャンドラX線観測衛星のツイッターアカウントにダイジェストが投稿されているので聴いてみよう。

 

  

投稿文にはこうある。

 

チャンドラやその他の望遠鏡で捉えた宇宙の映像を、データ・ソニフィケーションによって音に変換する新プロジェクト。天の川の中心部と、カシオペア座A、「創造の柱」が初めて音になった。

 

NASAの別アカウントには、「創造の柱」が投稿されている。これは、チャンドラX線観測衛星とハッブル宇宙望遠鏡が捉えた2つの映像を元にしたアンサンブルになっているとのこと。

 

「凄いけれどどこか怖い」

 

これを聴いた人たちは、ツイッターでさまざまな感想を述べている。寄せられたコメントには、「凄い」「素晴らしい」「ロマンチック」「とてもクールだ」「ホラーSFの音楽みたい」といったものが多い。

 

中には、何と言っていいかわからない不思議な気持ちになった人もいるようだ。「凄いけれど同時に怖くもある」、「理由は分からないが、怖い感じがした」という感想も上がっている。(了)

 

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