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大学進学を手に入れたホームレス青年。彼の行動が1400万円の寄付を集める

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Instagram_gordoncwayne

大学進学の切符を手に入れたホームレスの青年が、同じ境遇の人々のために約2週間の過酷な旅を完遂した。

 

車中で生活していた青年

 

ヴァージニア州で育ったゴードン・ウエインさんは、大学卒業後はペンシルベニア州にあるピッツバーグ大学への進学を希望していた。しかし、住む所を無くしてしまったことから、進学を断念せざるを得なかったのだという。

 

それから彼は、車の中で生活をしながら、アミューズメントパークで1日10時間働く生活を始めた。しかし、コロナの影響もあって生活は安定せず、ポケットの中に数ドルのお金しかない日々を過ごしていたそうだ。

 

そんな中、彼の生活を一変する通知を受け取った。それは、マサチューセッツ州にあるボストン大学からの入学許可の通知だ。アメリカでは州外から進学する生徒には、高い学費が課せられるが、ウエインさんは学費の免除も受けることができたという。

 

寄付を募るため、徒歩での移動を決意

 

大学進学とホームレス生活からの脱却という2つの願いを叶えたウエインさんは、ある決断をした。

 

それはGoFundMeを立ち上げて、ホームレス支援団体であるThe National Alliance to End Homelessness への寄付を募ること。そして、寄付のことを知ってもらうために、故郷からボストン大学までの500マイル(約805キロメートル)を、歩いて移動することだ。

 

雨の中も歩き続けた

 

8月13日、ウエインさんは限られた荷物を持って、旅をスタートした。

 

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初日の移動距離は23マイル(約37キロメートル)。かなりの距離に思えるが、全体の5%に達していない。それから彼は1日に30~40マイル(約48~64キロメートル)を歩き続けた。

 

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夏の暑い日差しの中も、雨の中も歩き続けたのだ。手にしていた棒は潰れ、足の皮はボロボロになり、十分に食事がとれないこともあった。

 

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しかし彼はあきらめず、ゴールに向けて1歩ずつ歩き続けた。

 

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ついに大学へ到着

 

出発から2週間以上が経った8月29日、ウエインさんはとうとうボストン大学に到着した。

 

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「これから数年間、この場所を家と呼べるのがうれしい」と、Instagramに喜びの声を投稿している。

 

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彼の挑戦は、メディアでも大きく取り上げられた。

 

当初の目的であるホームレス支援のための寄付も順調だ。10月28日までに14万ドル(約1460万円)以上を集めており、開設から2ヵ月以上経った現在でも、少しずつ金額を増やしている。

 

「歩き続けることができる、次の1歩を出し続けることができるのだと、人々に伝えることができたならと思います。とても辛くて、望んだ状況ではなくても、他に選択肢がないことがあります。何かを手に入れるためには、ただ前に進まなくてはいけないのです」と、ウエインさんはテレビ番組の中で語っている。(了)

 

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