巨大ルービックキューブ、執念のパズルマニアがギネス記録を奪回
巨大ルービックキューブのギネス記録タイトルを1度失った英国のパズルマニアが、1辺の長さ2m2.2cmのルービックキューブを作り上げてタイトルを奪回した。
普通のルービックキューブと同じように動かせる
新記録を樹立したのは英国のTony Fisherさん。ギネス世界記録の発表によれば、作るのに300時間を費やしたとのこと。
1辺2m2.2cmのルービックキューブの構造は、普通サイズのルービックキューブと全く同じ。3方向に回転させて色合わせのパズルができる。(ただ、地面に置いたまま垂直方向には回せないので、その場合は全体を転がして接地面を変えないといけない)
26個それぞれのキューブはダンボール製。内側を梁で補強したダンボール箱を黒く塗り、表面にカラーシートを貼ってある。作り方がYouTubeで公開されているので、興味のある方はどうぞ。
Making the largest Rubik’s Cube - Guinness World Records
破られた記録を奪回
Fisherさんが初めてルービックキューブに触れたのは1980年、14才の時だったという。それ以来、このパズルに取り憑かれ、様々な種類のルービックキューブや類似の立体パズルを収集し続けている。2010年にはそれまでの仕事を辞め、パズルの制作・販売を専業とするようになった。
彼が2016年に作った巨大ルービックキューブは1辺が1m57cm。ギネス世界記録に認定されたが、2年後、カナダ・TELUS Spark科学博物館のスタッフたちに破られた。スタッフが作ったルービックキューブは、その創案者ルービック・エルネーに関する展示物の一つで、1辺の長さが1m68cm。Fisherさんのものより3cm大きかった。
記録が破られてしまったFisherさんは、落胆したと同時に嬉しくもあったという。巨大ルービックキューブなどという記録には誰も興味を持たないだろう、とそれまで思っていたらしい。ところが、意外にも注目され、挑戦者が出てきたというわけだ。
ギネス世界記録によれば、Fisherさんは今回のタイトル奪回にとても満足しているとのこと。(了)
ブックマークは本サイトと連携しています。
おすすめ記事