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スーパーで買い物中の大学生が、「ワクチン接種しないか」と呼ばれた理由とは【アメリカ】

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Facebook/David MacMillan

アメリカでは新型コロナウイルスのワクチン接種が始まっている。最初に接種の対象となるのは、医療従事者や高齢者だが、この順番を飛び越して接種を受けてしまった2人の学生がいる。

 

彼らにコネがあったわけでもなく、狡猾な策を練ったわけでもない。それは全くの偶然。どんな経緯だったかというと……

 

スーパーで買い物をしていたら

 

アメリカ・ワシントンD.C.に住むDavid MacMillanさんは、大学で法律を勉強する学生だ。今月の始め、彼が友人と一緒に市内の大手スーパー「Giant Food」で買い物をしていたところ、白衣を着た薬剤師に声をかけられたそう。

 

その薬剤師は「ワクチンの接種を受ける気はないか」と2人に尋ねた。突然のことだったのでMacMillanさんたちは驚いたが、「2021年を始めるのにもってこいだ」と思い、話に乗ったという。

 

スーパーの一角につくられたブースで接種を受けるMacMillanさんの姿が、TikTokFacebookに投稿されている。(アメリカでは薬剤師が注射を打つことができる)

 

室温で保存できないワクチン

 

接種の順番が後回しになるはずの若い学生に、なぜ薬剤師が声をかけたのか?

 

ワクチン接種は予約制になっており、そのスーパーの接種会場では数人が予約時間に現れなかった。ワクチン(モデルナ製)は低温保存が必要で、室温だと数時間で効果がなくなり、廃棄しなければならない。そこで薬剤師は、スーパーにいる適当な人に声をかけていた、とMacMillanさんは説明する。海外メディアにこう話している。

 

彼女(薬剤師)は僕たちに振り向いて、こう言ったんです。「ちょっと、2人分のワクチンがあるけど、誰かに打たないとあと10分で捨てることになるの。モデルナのワクチンだけど、打ちたい?」とね。

 

MacMillanさんは接種後に副反応らしい頭痛があったそうだが、その他に問題はなし。疾病予防管理センター(CDC)が異常の有無を、毎日メールでチェックしてくれているとのこと。

 

接種会場を提供したスーパー「Giant Food」は、「貴重なワクチンを無駄に捨てずに済んで良かった」とコメントしている。(了)

 

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