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地中海で見つかった豚顔のサメがヘン

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Facebook/Isola d'Elba App

地中海に浮かぶイタリアの島、エルバ島で奇妙なサメが見つかった。海軍の船に乗っていた水兵が発見したとメディアが報じるそのサメは、胴体はサメなのだが、顔がまるで豚のよう。

 

サメに横広がりの鼻

 

先月19日、エルバ島の主要都市・ポルトフェッラーイオの港Darsena Madiceaにそのサメは浮いていた。海兵たちは引き上げたサメの顔を見て「ショックを受けた」そうだ。

 

どんな顔だったか、写真がエルバ島の観光を紹介するフェイスブックページにアップされている。

 

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Facebook/Isola d'Elba App

横に広がった鼻の穴のようなものがあり、まるで豚の顔のよう。ただ、エラ呼吸をするサメに鼻孔はなく、窪みがそのように見えるだけ(Wikipedia)。

 

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Facebook/Isola d'Elba App

奇形ではなくオロシザメの一種

 

このサメはオロシザメの一種であるAngular roughsharkというサメだそう(学名はOxynotus centrina)。つまり、奇形ではなく、これが普通の顔ということになる。

 

Angular roughsharkは国際自然保護連合(UNCN)のレッドリスト絶滅危惧種に指定されており、しかも通常は水深約700メートルの深海に生息しているため、人の目に触れることが滅多にないという。海兵たちが驚いたのも無理はない。

 

フェイスブックにアップされた写真には、多くのコメントが寄せられている。その中には、絶滅危惧種を水から引き上げことへの批判もあるが、海兵が発見したのは浮いている死体だったそうだ。後に港の事務所へ運ばれ、詳しい調査が行われた後、破棄されたとメディアは伝えている。

 

エルバ水族館の専門家は、メディアの取材を受けてこう話す。

 

「これは豚魚(pig fish)とも呼ばれています。水から出る時に、ブウッ、という音を発するからです。この近海では見つかることが比較的多く、地元漁師から網にかかっていたという報告を受けることが、結構あると言っていいでしょう。水族館の水槽で飼おうとしたこともありますが、諦めました。人工的な環境では生きられない種だと分かったからです」(了)

 

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